ゲームとかについて思うこと

ほぼ自分用の手記みたいな感じです。ゲームとゲーム制作のことと、たまにそれ以外のことを書いていきます。

期待を超えた新しいゼルダ 高校生によるゲーム分析 その2:ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

f:id:neado31337:20170830182608j:plain

今回は発売から早くも6ヶ月が経った説明不要の傑作「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のレビュー。僕はスイッチと同時購入してどハマりしました。前回は信仰してるレベルで好きなゲームだったのもあり良い所を書き連ねただけになってしまったので、今回はできるだけ冷静にいきます。

 

どんなゲーム?

ジャンルはオープンワールドオープンワールドとは広大な世界を自由に歩き回れるゲームのことで、他には有名なものだとフォールアウトやスカイリムがある。

 

舞台は今までと同じハイラルなのだが、これでもかというぐらい自然に溢れている。村も数個ほどでフィールドほとんどが草原・山・川・湖などで構成されている。そしてこれがこのゲームの最大の特徴と言っていいところなのだが、とにかく広い。広すぎる。自分のプレイ時間は60時間越えなのだがまだ見つけられていない要素がごまんとあるぐらいだ。

自然が多いというと地味に思えるかもしれないが、美麗かつ味のあるグラフィックで全然そんな感じはしない。

 

ゲームの目標はハイラル城に巣食うガノンという大ボスを倒すことなのだが、なんと最初のチュートリアル(平均2時間ぐらい)を終わらせればハイラル城に直行できる。要するにゲーム開始直後にラスボスに挑めるということだ。

もちろん最初は防具や武器も弱いしHPも全然ないしで攻略は困難を極めるが、タイムアタック動画を見て貰えば分かる通りギリ不可能ではないラインでつくってある。

 

主人公であるリンクは最初にシーカーストーンというアイテムを手に入れる。これがかなりの優れもので、お馴染みの謎解きアイテムはすべてこのアイテムにダウンロードされるような形となる上、写真を撮ったりマップを見たりマップに点在する建物に干渉したりすることができる。

 

今までと違い武器は固定ではなく、うろついている敵から奪うことで入手できる仕様。しかし武器には耐久度の概念があり、しばらく使っていると壊れてしまう(弱いものほど壊れやすい)。そのためお気に入りの武器をずっと使用することはできず、新しい武器をどんどん手に入れなくてはならない。

 

f:id:neado31337:20170830182711j:plain

目で見えるところならどこでも行ける!

 

いいところ

自由。これに尽きる。チュートリアルが終わった後、プレイヤー(リンク)は広大なフィールドに放り出される。一応「この村へ向かえ」という指示があったり、攻略すべきダンジョンが4つ用意されたりはしているものの、それをガン無視して行きたい所に行くにも食材を集めて料理を作るにも自由である。そして驚くことに、すべての行動に意味があるようなゲームデザインがなされている。走り回るだけでも体力とスタミナをあげられるアイテムが高確率で見つかるし、落ちているアイテムを集めるだけでも戦闘や冒険を有利に進められるようになる。

 

また、ゼルダではお馴染みの数々の謎解きアイテムだが、今作ではそれが全部前述のチュートリアルで全部揃ってしまう。これにより、自由な順序でダンジョンを攻略するのはもちろん、フィールドでの敵との戦い方にもたくさんの選択肢が生まれ、更に戦略次第で地形やオブジェクトを使ったズルいやり方も実行することができる。

 

  フルボイスで綴られるストーリーも魅力。今回の物語は、攻略の順序が自由であるため、いろいろな場所のエピソードが必ず順不同でなければいけないという都合上、「リンクの失われていた記憶が断片的に蘇り、物語に繋がる」という形になっている。

そのこともあってか今までのゼルダよりも薄めというのはあるが、特に破綻はしていない。ダンジョンを攻略するうえで関わってくるキャラクター達と以前ハイラルを守り、今は故人となってしまっている「英傑」達もよくキャラが立っている。

 

f:id:neado31337:20170830182903j:plain

あちこちに点在する祠。

 

謎解き要素も健在。世界のあちこちにある祠に一つ一つ小さなダンジョンが用意されているし、今まで通りの大きなダンジョンもある。祠の謎解きの種類も様々で、物理法則をうまく利用するものや1体の強い敵を倒すもの、更にはジャイロセンサーを利用したものまである。

 

音楽も完成度が高い。プレイ中は意識することのないような環境音のような曲がほとんどで、広大な自然を旅している気持ちを盛り上げてくれる。思わぬところにファンサービスが入っているのも印象的。

 

わるいところ

強いて言うならば、自由すぎる。明確に「これをやれ!」というのが明示されないため、人によっては途中でだれてしまう可能性もある。やりこみ要素も異常な量が用意されているが、クリアするには相当な根気を要するだろう。

「マインクラフト」で凝った建物や複雑な回路を造って楽しむタイプの人なら全く問題ないだろうが、筋道に合わせてゲームを進めていきたい人には少々面倒に感じてしまうゲームかもしれない。

 

大きなダンジョンがワンパターン過ぎるという意見もある。どれも地形を変化させて攻略するという同じ形のものになってしまっているというのが大きいか。

これは最初に一気に謎解きアイテムが手に入るようにした弊害といえる。

 

まとめ

ゲームのあたりまえを覆したとさえ言える完膚なきまでの神ゲー。レビューサイトの評価も軒並み物凄かったらしい。

このゲームの面白さというと、やはりすべてをプレイヤーの自由にできるようにしたことだろう。これによりこのゲームの「冒険感」はこれまでにないほどに高くなっており、プレイヤーに強いワクワク感を与えることに成功している。グラフィックや音楽などの演出面も申し分なしだ。

 

 

 

これでもまだ語り切れてない感じ。こういうので上手くまとめるのって難しいですね。